みなさんは、この女性が誰だか知っていますか。
この方はワンガリ・マータイさんというケニアの方です。
マータイさんは、自分の国の貧しさと自然が破壊されていくことに心を痛め、同じ国の貧しい女性たちと「グリーンベルト運動」という木を植える運動をつづけた人です。
その功績が認められ、環境分野として初めて、またアフリカの女性として初めてノーベル平和賞を受賞した人でもあります。
このマータイさん、ある日本語を世界に広めたことでも、有名な方です。
その日本語とは何でしょうか。
それは「もったいない」です。
みなさんは「もったいない」という言葉をどんな時に使いますか。
「まだ使えるのに、捨ててしまうとき」や「すごく値打ちがあるのにそれに気づかない」とか「まだ食べられるのに残してしまう」ときに使いますね。
マータイさんは、この言葉に、環境を守るための3つのR、
ごみを出さないリデュース、
ごみを再利用するリユース、
ごみを資源として活用するリサイクル
の3つのRが込められていると考えました。
それだけではなく、かけがえのない地球資源に対する尊敬の気持ちーリスペクトも込められていると気づきました。
そんな言葉は世界中を探しても他にはない…ということで、マータイさんはこの美しい日本語を環境を守る世界共通語「MOTTAINAI」として広めることを決め、世界中のさまざまな場で広めてきました。
今では「もったいない」は世界共通の言葉として、環境を守るための合言葉になっています。
そんなすばらしい言葉をもつ日本なのに、私たち日本人はとってももったいないことをしています。
それは、食べ物をとてもムダにしているということです。
それは、食べ物をとてもムダにしているということです。
まだ食べられるものを捨ててしまう問題を「食品ロス」といいますね。
では、皆さんに聞いてみましょう。「日本では、まだ食べられるのに捨てられてしまっている食べ物が1年間でどれくらいあるでしょうか。」
正解は632万トンもあるそうです。
632万トンというのは、毎日大型トラック(10トン車)約1,700台分捨てているのと同じ量、また日本人1億2千万人全員が毎日おにぎり一個ずつ捨てているのと同じ量だそうです。
さて、みなさんは、食べ物をムダにしてはいないでしょうか。
では、給食はどうでしょう。ごはんや大おかず、小おかずの入れ物は毎日空っぽにして給食室に返しているでしょうか。
近頃はインスタ映えという言葉がはやっていて、見た目のかわいい食べ物を注文して写真だけ撮って、食べ残すなんていう人もいるそうですが、みなさんはそんなことはしていないですよね。
では、給食はどうでしょう。ごはんや大おかず、小おかずの入れ物は毎日空っぽにして給食室に返しているでしょうか。
これはただ「もったいないから全部食べなさい」というお話ではありません。
給食の量というのは、実はきちんと計算されて配られています。例えば低学年には一人当たり一食にこれだけの栄養が必要なので、これだけの量を配ろうと計算されて配られているのです。
給食の時間、教室に行くとごはんや大おかずがたくさん残っているのを見ることがあります。そんなときには
でも時間があれば食べられるのかもしれない。
そこで、校長先生から皆さんにお願いです。
給食の時間はテキパキと準備をして少しでも早く「いただきます」をしてください。
給食中はマスクを外しているのでおしゃべりはしていないですよね。
もちろん、ごはんも大おかずも小おかずも、基本的には食缶を空っぽにして返すようにみんなで力を合わせてがんばってください。
そうすれば、食べ残しという「もったいない」がなくなり、一人ひとりに必要な栄養も行き届くことになるでしょう。
食事は、みなさんの健康を支えるとても大切なものです。
たとえばご飯。低学年は154g、中学年は176g、高学年は198gで計算されています。
食べ残しがあるということは、一人が一食につき必要と思われる栄養がとれていないということになるのです。
給食の時間、教室に行くとごはんや大おかずがたくさん残っているのを見ることがあります。そんなときには
「ちゃんと栄養がとれているのだろうか」
「お昼からがんばれるのだろうか」
「おうちに帰っておやつを食べすぎたりしないだろうか」
と心配になります。
もちろん、同じ学年でも、体の大きな子もいれば小さな子もいます。
よく食べる子もいればあまり食べられない人もいます。
「5・6年生は全員198g食べなさい」とは言いません。
でも時間があれば食べられるのかもしれない。
集中して食べれば食べられるのかもしれない。
がんばればもう少し食べられるのかもしれない。
そこで、校長先生から皆さんにお願いです。
給食の時間はテキパキと準備をして少しでも早く「いただきます」をしてください。
「食べる時間が短くて食べきれなかった!」ということのないようにがんばってください。
給食中はマスクを外しているのでおしゃべりはしていないですよね。
だまってしっかり食べることに集中してください。
もちろん、ごはんも大おかずも小おかずも、基本的には食缶を空っぽにして返すようにみんなで力を合わせてがんばってください。
そうすれば、食べ残しという「もったいない」がなくなり、一人ひとりに必要な栄養も行き届くことになるでしょう。
食事は、みなさんの健康を支えるとても大切なものです。
しっかり食べて、健康な体を作っていってほしいと願います。
というお話をしました。
教室では熱心にテレビを見ながら聞いてくれていたようです。
今日の話を受けて、給食室では見本となるご飯の量を提示してくれました。
今日の給食はどの学年どのクラスでも残さず完食できたようです。
おうちでも食に関するご指導をよろしくお願いします。